■漆のおはなし

強さの証明
最も古い漆製品は福井県の鳥塚貝塚から出土された縄文文明前期遺跡に見られます。
木に漆を塗った櫛が約5,500年経った今、風化もせず発見され、漆の強さを証明しています。

漆は強い
★酸・アルカリ・塩分・アルコールなどの化学物質にも強い
★いったん固まると滅多なことでは溶けない
★耐水性・防腐性・電気絶縁性に優れ、接着剤としても優れている

私たちの周りの漆
◇床の間や柱に漆が塗ってあるものもあります
◇漆を塗った木材はいつまでも美しい艶を保ち、シロアリなどの害虫から家を守ります。
◇家具・建築物・神仏具・漆器など。
蜂は自分の巣を漆で木に密着させています。

漆の木ってどんな木?
漆の木は、10数年で高さ10メートル直径10センチ程になり、6月頃黄緑の花をつけ、秋になると真っ赤に紅葉します。
■本物の漆器

木のぬくもり  ・・料理の温度変化が少ない
水をはじく性質  ・・洗うのが簡単
臭いが付きにくい性質  ・・食器に必要
漆器は陶器のように  ・・落としても割れない
汚れが付にくい性質  ・・後始末が簡単
色素は年月とともに  ・・明るい色に変化する
食器としての安全性  ・・歴史が証明している

毎日使うほどに手になじみ
愛着がわいてきます
■漆との出会い

初めて漆器を使う
一番よく使う飯椀と汁椀がよいでしょう。温かい味噌汁、真っ白なごはんは、いつになっても日本人の食生活の中になくてはならない食事。漆塗の食器で食べる生活は最高です。

スープがおいしい
●手や唇の触れるお椀の表面温度がグラフのように大きく違います。
●5分後の49℃は気分良くスープを飲める温度ではありません。
●天然目の37℃は人肌と同じ温度です。

木と樹脂のお椀
□木製は水の浮き、樹脂は沈みます。
□一般的に木製のお椀は、吸い口の方は薄く、底の方は厚くなっているので手に持ちやすいバランスといえます。
□樹脂の場合は成型の都合上、均一な厚みになっています。

便利なお椀
四つ入れ子椀は大変便利なものです。小さいお椀を蓋やお皿にしたり、大きいお椀を飯椀や煮物椀。汁椀や珍味入れにと多様に使え、食卓に変化が生まれます。
■漆器の買い方

漆器店の選び方
◇どのお店でも親切に説明してくれ、修理をしてくれることが一つの目安になります。
◇アフターケアがきちんとできる店を選びましょう。
◇漆器は修理が効きます。

価格と品質
■基本的に良いものは値段が高くなります。
■種類により、外側は科学塗料を使用し内側だけ漆を塗ったような物もあります。

漆器はなぜ高いか?
○漆は、1本の木から一年間でコップ一杯しか採取できません。
○漆は現在、岩手県や新潟県、茨城県などわずかな地域でしか生産されていません。
○現在、国内で使われる漆の9割以上が外国産となっています。
■漆器の取り扱い

漆器における注意点
生地からダメになり修理不可能 反りや割れのもと 表面の艶がなくなり傷が付きやすくなる

漆の臭いの取り方
@米びつの中に数日間入れておきます。
A食用酢または酒を含ませた布で拭いた後、ぬるま湯で洗います。
B風通しの良い日影に一週間ほど陰干しにします。

漆器の保管場所は?
◆普段使う漆器は、そのまま重ねて食器棚へ収納して下さい。
◆長期間使用しない場合は、北側の押入の下段が最適です。

素材と品質表示
四つ入れ子椀は大変便利なものです。小さいお椀を蓋やお皿にしたり、大きいお椀を飯椀や煮物椀。汁椀や珍味入れにと多様に使え、食卓に変化が生まれます。
■快適な使い方

漆器の自由な使い方
□お椀を和食だけでな洋食器に使っても楽しい食卓の演出ができます。
□重箱や菓子鉢にお花をいけてもよいでしょう。
□あなたのアイデアで用途は無限です。

いつでも使いたい
●重箱は、お正月だけでなく、日常の生活に使ってほしいものです。
●料理三段にわけて盛り、テーブルに並べて使うのも豪華な演出になります。
●ケーキやキャンディーをを入れてティーパーティーに使っても面白いでしょう。

おししいサンドイッチ
◇木製重箱に入れたパンは、プラスチックと違い、吸収作用により最初の状態を保ち美味しく食べられます。

朱と黒、器の使い分け
■薄暗い照明の中でのパーティーなどは、朱の器が大変目立ち豪華なムードを演出してくれます。
■料理を盛り付ける観点から考えますと黒漆の方が高級感があり料理も映えます。